8 mm / FreeCAD / Blender / GitHub Copilot

導入と最初の動作確認

English · 使い方 · 注意事項

必要なもの / スキル / 更新 / FreeCAD / Blender / AIとの接続 / 困ったとき

何をするかで必要なものが変わります

目的 必要なもの
文書を読む・公開3Dを見る ブラウザーのみ。スキルのインストールも不要
AIにこの手順を使わせる Agent Skills対応のGitHub Copilot app / CLI等、対象フォルダーへのアクセス
実CAD、FCStd / STEP / STLを作る FreeCADと、それに対応するPython実行環境
実メッシュのCG・動画・.blendを作る 対応OS・GPU上のBlender
MP4変換・検査 必要な場合のみffmpeg
3Dサイトのビルド 選んだtoolchainが要求する場合のみNode.js等
実スライス 使用プリンターに対応するslicer。Bambu Studioは該当機での例

この配布物は制作手順のスキルで、完成模型一式の生成器ではありません。 CAD、完成シーン、参考画像、フォント、MCP serverは同梱・自動導入されません。 アプリや依存のインストールは利用者が内容と権限を確認して行ってください。

参照例のFreeCAD 1.1.3 / Blender 5.1.1 / ffmpeg 8.1は利用履歴で、 全OSでの必須版・動作保証ではありません。公式配布ページで対応OS・CPU・GPUを選びます。 特にIntel MacとApple SiliconではBlenderの対応版が違います。

1. スキルをコピーする

GitHub公式のAgent Skills説明と CLIへの追加手順に沿った配置です。 スキルは命令・コードを含むため、インストール前に内容を読んでください。 このスキルはshellの無条件事前承認(allowed-tools)を指定していません。

保存するもの: スキルだけのZIP (SHA-256)、 またはリポジトリの Code → Download ZIP。展開してから使います。repo全体のZIPなら、配布元は .github/skills/lego-like-3d-printです。 .githubが見えない場合、macOS FinderはCommand+Shift+.、Linuxの多くのファイラーはCtrl+H、 Windowsはエクスプローラーの隠し項目表示を確認します。

配置先 範囲
~/.copilot/skills/lego-like-3d-print 個人用。Windowsでは$HOME配下の.copilot\skills\lego-like-3d-print
自分のrepoの.github/skills/lego-like-3d-print そのプロジェクト用

どちらか一方へ、LICENSE・NOTICES・references・scriptsを含むフォルダー全体をコピーします。 日本語版と英語版を別のSKILL.mdとして登録したり、同じスキルを両方へ重複配置したりしないでください。 この配布repo自体には既にプロジェクト用スキルがあります。

macOS / Linuxの非上書きコピー

以下は展開したrepoのルートで実行する例です。スキル単体ZIPならsrc="./lego-like-3d-print"に変えます。 既存の配置先がある場合は停止し、削除・上書きしません。

(
  set -eu
  src=".github/skills/lego-like-3d-print"
  dest="$HOME/.copilot/skills/lego-like-3d-print"
  test -f "$src/SKILL.md" || { echo "STOP: source SKILL.md not found" >&2; exit 1; }
  if [ -e "$dest" ] || [ -L "$dest" ]; then
    echo "STOP: destination exists; use the update procedure" >&2
    exit 1
  fi
  mkdir -p "$(dirname "$dest")"
  cp -R "$src" "$dest"
)

プロジェクト用ならdestを、対象repo内の.github/skills/lego-like-3d-printへ変更します。 例: dest="../my-model/.github/skills/lego-like-3d-print"。 対象repoを取り違えないよう、実行前に場所を確認してください。

Windows PowerShellの非上書きコピー

同じく展開したrepoのルートで実行します。単体ZIPなら$source="./lego-like-3d-print"へ変えます。

$ErrorActionPreference = "Stop"
$source = ".github/skills/lego-like-3d-print"
$destination = Join-Path $HOME ".copilot/skills/lego-like-3d-print"
if (-not (Test-Path -LiteralPath "$source/SKILL.md")) {
    throw "STOP: source SKILL.md not found"
}
if (Test-Path -LiteralPath $destination) {
    throw "STOP: destination exists; use the update procedure"
}
New-Item -ItemType Directory -Force -Path (Split-Path $destination) | Out-Null
Copy-Item -LiteralPath $source -Destination $destination -Recurse

プロジェクト用は$destinationを対象repo内の配置先へ変更します。 ターミナルを使わずファイラーでコピーしても構いませんが、置換確認が出たらキャンセルして更新手順へ進みます。

Copilotに読み込ませる

CLI: 新しいセッションを開始するか、起動中の対話CLIで次を入力します。

/skills reload
/skills info lego-like-3d-print

これらは通常のOS shellコマンドではありません。/skills infoで意図した配置先かを確認します。 Copilot app: コピーした対象プロジェクトで新しいセッションを開き、 「lego-like-3d-printを使って、まず基準と利用可能ツールを説明して」と依頼します。 appのコマンド候補は/で確認し、CLIの/skills reloadが必ず使えるとは仮定しません。 app公式コマンド一覧も参照できます。

2. 既存スキルを壊さず更新する

新版を別の作業フォルダーへ展開し、SKILL.md・references・scriptsの差分を確認します。 既存の個人向け変更が必要なら、新版側へ手で統合してください。 旧フォルダーをスキル探索先の外(例: ~/skill-backups/2026-09-23/)へ保管してから、 上記の「配置先がない場合だけコピー」を行います。バックアップ先も既存なら別名を使います。 .copilot/skills内で単に旧版を改名すると、同じnameのスキルが二重に見つかる恐れがあります。 CLIはreload、appは新しいセッションで再確認します。自動上書き・rm -rfは不要です。

3. FreeCADを導入する

入手先は公式ダウンロードと、 そこから辿れる公式releasesです。 まず安定版を選び、初心者向け手順としてweekly/developmentを既定にしません。 ページの「最新」番号を固定せず、ダウンロードする版の要件とチェックサムを確認します。

OS インストールと起動
macOS Apple Silicon 「このMacについて」でチップを確認。対応するarm64のDMGを開き、FreeCAD.appをApplicationsへドラッグし、Finderから起動
macOS Intel Intel / x86_64用の対応DMGを選び、同様にインストール。Apple Silicon版を選ばない
Windows 「設定 → システム → バージョン情報」でシステムの種類を確認。公式配布の対応installerを実行し、保存先を記録してスタートメニューから起動。配布にないnative ARM版をあると仮定しない
Linux uname -mでCPUを確認し、対応する公式AppImageを保存。ファイルのプロパティで実行許可を与えて起動。ディストリビューションのパッケージは版が古い場合がある

Linuxの例(FreeCAD-downloaded.AppImageは実際に保存した名前に置換):

chmod +x ./FreeCAD-downloaded.AppImage
./FreeCAD-downloaded.AppImage

公式手順: macOS / Windows / Linux / AppImage。 OSが危険・署名不明などを警告した場合、AIへ回避させず、入手元・署名を確認して利用者が判断してください。

バージョンと組込みPythonを確認

FreeCADを起動し、About FreeCAD(macOSはアプリメニュー、他OSは通常Help)で版を確認します。 View → Panels → Python consoleを表示し、次を1行ずつ実行します。文書は変更しません。

import FreeCAD as App
import sys
print("FreeCAD:", App.Version())
print("Python:", sys.version)
print("Application home:", App.getHomePath())
print("FreeCAD module:", App.__file__)
print("Executable:", sys.executable)

これはFreeCAD内のPythonです。一般のpython / python3やサイト用venvとは別で、 pip install FreeCADでアプリ導入を済ませることはできません。

小さな安全確認

freecad_smoke.pyを読み、 FreeCADのPython consoleから実行します。次のpathはダウンロード・コピーした実ファイルへ変更します (Windowsのpathもraw文字列内へ入力できます)。

from pathlib import Path
script = Path(r"REPLACE_WITH_FULL_PATH_TO/freecad_smoke.py")
exec(compile(script.read_text(encoding="utf-8"), str(script), "exec"), {"__name__": "__main__"})

またはMacro → Macrosで未使用名のマクロを作り、この小スクリプトを貼って実行できます。 既存マクロを上書きしないでください。 毎回新しい一時フォルダーへ8×8×3.2 mmのtest-only小箱のFCStd / STEP / STLを作り、 再読込を確認します。既存文書を保存・閉じず、自分で作った確認文書だけを閉じます。 成功時はFREECAD_SMOKE_OKと出力場所が表示されます。 小箱にはスタッドも受けもなく、嵌合試験片や印刷キットではありません。

AIからCLI・組込みinterpreterを使う場合

上のconsole出力を手掛かりに、インストール先の実在ファイルと--helpを確認します。 sys.executableはGUI本体の場合もあり、常に外部実行用Pythonとは限りません。 macOSではFinderの「パッケージの内容を表示」や次の読取で確認できます。

ls "/Applications/FreeCAD.app/Contents/MacOS"
ls "/Applications/FreeCAD.app/Contents/Resources/bin"

Windowsは記録したインストール先のbin、LinuxはAppImageの起動方法または command -v FreeCADCmd freecadcmd freecadで見つかる実ファイルを確認します。 名前・場所は配布方式で異なります。 対応interpreterでもFreeCAD moduleの探索pathが別途必要な場合があります。 macOSの上記構成でResources/lib/FreeCAD.soを確認できた場合の例:

PYTHONPATH="/Applications/FreeCAD.app/Contents/Resources/lib" \
  "/Applications/FreeCAD.app/Contents/Resources/bin/python" \
  ".github/skills/lego-like-3d-print/scripts/freecad_smoke.py"

これはrepoルートからの例で、全OS共通の固定pathではありません。 Windowsの別PythonへmacOSのmoduleを渡すなど、版・CPU・ABIの異なる環境を混ぜないでください。 分からない場合はGUI console/マクロを使います。既存GUI作業を操作しない別プロセスを優先します。

4. Blenderを導入する

公式download、 requirements、 installation manualを確認します。

OS 選び方と起動
macOS Apple Silicon 対応するApple Silicon DMG。アプリをApplicationsへドラッグして起動。Blender 5以降はApple Silicon・macOS 13以降が必要(選ぶ版の要件も確認)
macOS Intel Blender 4.5 LTSがIntel Macをサポートする最後の版。LTSから対応版を選ぶ。Blender 5以降を案内しない
Windows CPUに合うx64 / arm64の公式installerかZIPを選ぶ。installerならスタートメニュー、ZIPなら展開したblender.exeから起動
Linux CPUに合う公式archiveを展開し、中のblenderを起動。OS/GPU/ドライバー要件を確認。distribution版は機能や版が異なる場合がある

公式OS別手順: macOS / Windows / Linux。

版間互換性: 参照例のBlender 5.1.1保存済み.blendを4.5 LTSでそのまま再現できるとは保証しません。 このスキルに完成シーンは同梱していません。利用者の対応版で実STL等からシーンを作るのが基本です。 旧版を開くために元ファイルを上書きせず、版をまたぐ移行は別コピーで確認します。

起動したsplash / About Blenderで版を確認します。CLIでは実在する実行ファイルの--versionでも確認できます。 未保存の既存シーンを消さないよう、以下は別のbackgroundプロセスで行います。 コマンドは展開したrepoルートからの例です。スキル単体ZIPやコピー済みスキルを使う場合、 --pythonの後を、そのblender_smoke.pyの実際のフルpathへ変更してください。

macOS(通常のインストール位置の例):

"/Applications/Blender.app/Contents/MacOS/Blender" --version
"/Applications/Blender.app/Contents/MacOS/Blender" --background --factory-startup \
  --python-exit-code 1 --python ".github/skills/lego-like-3d-print/scripts/blender_smoke.py"

Windows PowerShell($blenderは実際に選んだインストール先へ置換):

$blender = "C:\PATH_TO_BLENDER\blender.exe"
& $blender --version
& $blender --background --factory-startup --python-exit-code 1 `
  --python ".github/skills/lego-like-3d-print/scripts/blender_smoke.py"

Linux(展開場所へ置換。PATHへ登録済みならcommand -v blenderで確認):

BLENDER="./PATH_TO_EXTRACTED_BLENDER/blender"
"$BLENDER" --version
"$BLENDER" --background --factory-startup --python-exit-code 1 \
  --python ".github/skills/lego-like-3d-print/scripts/blender_smoke.py"

blender_smoke.pyは 8×8×3.2 mm相当のtest-only小箱を新規sceneへ作り、 新しい一時フォルダーの.blendへ保存して再openします。レンダーは行いません。 BLENDER_SMOKE_OKが成功の目印です。foregroundでは変更前に停止します。 通常のsystem Pythonへbpyをimportさせる手順ではありません。 公式CLI引数も参照できます。

5. AIから使うための境界

スキルは「何をどう確認するか」を教えますが、実行権限を増やしません。 AIには、対象プロジェクトのファイルと、承認されたshellまたは対応CADツール接続が必要です。 GUIしか使えない場合は、AIが作ったコードを利用者が内容確認してconsole/マクロへ渡せます。 CLIが使える場合は、実在path・版を確認し、最初は上のsmokeだけを依頼してください。

MCPは任意です。このスキルのコピーで自動導入・設定・常駐はされません。 使用する場合は接続ツールの公式手順、権限、現在のschema、シーン状態を別途確認します。 スキルだけでFreeCADやBlenderが使えるようになったとは扱いません。

困ったとき・確認の意味

症状 次に確認すること
スキルが見つからない 正確な配置とSKILL.mdの大文字、フォルダーの入れ子、探索先の重複、CLI reload / appの新しいセッション
No module named FreeCAD system Pythonでなく対応環境か、App.__file__の場所とmodule path。闇雲にpipを追加しない
AppImageが起動しない 実行許可、CPU、公式AppImageのFUSE要件とdistributionの手順。未保守PPAへ安易に切り替えない
Blenderが起動しない CPU/OS/GPU/ドライバー要件、Intel Macの4.5 LTS制約、実行ファイルpath
.blendを旧版で再現できない 元ファイルは保持し、その対応版で実メッシュから作り直す。新しい版の機能を旧版が読めると仮定しない
Smokeが途中で失敗 エラー全文と使用版を確認。出力が一部あっても成功にしない。共有するログの個人pathを除去

公式手順を確認したことと、各OS・CPU・版で実行したことは別です。 小箱の生成・再open成功も、CGレンダー、モデル一式の製造、slice、実嵌合・保持力・転倒や互換性の合格ではありません。 使用環境ごとに試し、模型の次の段階は使い方に沿って進めます。